★(初級編)Photoshop 基礎講座
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本日の会場は初めての会場となる、江東区森下文化センター。DIGITABLE も亀戸文化センターの使用実績?から、江東区の施設使用の登録団体となり、今後は亀戸およびこちらの会場を中心に活動していくと考えられる。
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こちらはいわゆる“深川地区” に
属し、下町の中でも江戸情緒と庶民の活気が感じられる賑やかな雰囲気。下町ならではの粋なお店や安い飲み屋が密集し、勉強の後のアフター会にも好適な嬉しいロケーションである。
シャープ研究/ スマートシャープとアンシャープマスク
CS2 以降“スマートシャープ” が登場し、従来からのシャープやアンシャープマスクとの使い分けに混乱が生じがちである。
分かりやすく言えば、アンシャープマスクは従来からの印刷用(主にはオフセットなどの網点印刷用)に適する、強いエッジを生じさせるシャープ方式で、今日では、写真家の通常の作品の完成作業にはスマートシャープを使うべきだ。 |
<アンシャープマスク>
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もしくはプリント時に、その時のプリントサイズや紙質等に応じて“半径” などの数値を変化させてそのつどアンシャープマスクを使用するのが正しい。これらの可変の数値は、原則として(最終出力サイズの決まっていない)作品原本には保存しない。 …などの理解が重要だろう。(SILKYPIX
などのプリントメニューはこのような設定で、たいへん合理的といえる)
以下の各シャープの設定の数値の違いなどは平野氏の資料にたいへん詳しい比較があるので、大いに参考になるだろう。
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QP カードとグレーバランス
続いてQP カードの使用と調整の報告。
デジタル撮影で色温度決定(=ホワイトバランス)に重要視される“グレーカード”
だが、定番のマクベスは高価だし持ち歩くには、チト大仰。 |
QP カード |
Koddakのは製品の質が不安定?と悩まされてきた経緯がある。一見して「これは良いのでは?」と思った。(地味だが)持ち歩きに苦にならない=使用率が上がるだろうし、汚れたり経年変化にたいしても、惜しげなく取り替えられる。このくらいなら気軽に気って使っても良いわけで、被写体の角度に合わせたりすることも容易だろう。極論だが、(そのまま写り込んでも気にならないくらいに…)小さく気って持ち歩き、重要被写体の真横に両面テープで張ってそのまま知らんぷりで撮ってしまうのはどうだろう?
小さくとも、あとでいくらでも拡大してグレーバランスをとってしまえば良いのだから…。(いささか、ものぐさで乱暴だが…) |
撮影用蛍光灯について
昼光色蛍光灯と昼白色蛍光灯について実写〜調整を含めて解説。
昼光色 色温度6700 k (= D65)
昼白色 色温度5000 k (= D50)
と覚えておこう。
平野講師のテキストの上表の部分がまさに重要で、D50 なら充分撮影に使えるということ。腕に覚えのある諸氏には、高価な市販のデジタル撮影専用光源を求めずとも、自作可能といえる。
蛍光灯の色調の知識はデジタル処理のパソコンの置かれた室内の“環境光” 整備の場合にも重要で、続くRGB
セミナーでも補足の説明が行われた。
(高木:記) |
ナショナル蛍光灯のホームページ
多岐にわたって解説を行った平野正志講師 |
★事例研究「PENTAX K100D Super
+旧PENTAX レンズ群との実写研究」
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ペンタックスのデジタルフラッグシップK10D のヒットを受けて、普及機のK100D
も上位機と同様のダストリム−バル(ゴミ取り)を加え、K100D Super としてマイナーチェンジした。
600 万画素であるものの、手ぶれ補正+ゴミ取りとトレンドな機能を装備し、しかもボディ内手ぶれ補正は従来のペンタックスレンズ群にもすべて有効と言うわけである。
今回は筆者の手持ちのアナログ時代の旧レンズ群と、K100DSuper との組合わせでテストを行ったが、予想以上の好結果が得られたので、それらを中心に報告した。
詳しい結果は資料をご覧いただきたいが、思いのほかの好結果に加え、各新鋭デジタル専用高級レンズに手ぶれ補正機構を搭載していくC
社やN 社とは一線を画したペンタックスの“面倒見の良い(=良すぎる?)”
方針に、頭が下がる思いであった。(高木:記)
(当日のテキスト資料PDF を会員ページ に掲載します)
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★ RGB セミナー「Photoshop のカラー設定〜画像ファイル、環境光の整備」
(補足)「Adobe DNG フォーマット」
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今回は、高木講師より「Photoshop のカラー設定〜画像ファイルの基礎」について解説していただきました。
この「カラー設定」、「画像ファイルの開き方」、「画像ファイルの保存」の部分は、第2
回勉強会での「(初級編)Photoshop 基礎講座1」の復習的なところもあり、あれから半年・・・sRGB
? AdobeRGB ?ということさえ理解できなかったのが、いつの間にか理解できるようになっていました。
画像のプロファイルが作業用のプロファイルと異なる場合の対処方法など、ここがカラーマネージメント、そしてプロファイルといわれるものの入り口だったのです。
そして画像を保存する際のTIFF フォーマットの選択は、ラボに持ち込むファイルフォーマットとして既に使用していますので、改めてのおさらいとなりました。
「画像ファイルの保存」の補足説明として、RAW データの共通フォーマットとなり得るだろう「AdobeDNG
フォーマット」の紹介が合わせて行なわれました。 各社各様である現在のRAW
データの共通化は、使用する立場の私達には大きな朗報で、こんな情報の紹介は勉強会だからこそだと思っています。
「環境光の整備」については、第2 回勉強会での「デジタル情報・技法(モニタ調整ツール”
Huey” を使用して)」で少し触れた気がしますけど、正しい環境を整えることがカラーマネージメントの一歩だと改めて痛切に感じました。
RGB セミナーは画像処理を行なうための一番基礎となることの解説ですから、正しい知識を習得し、自分の作品作りをよりよい形で行なえることが最終目標となってきますね。
(井村 記)
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森下文化センター会議室での講義風景
下は高木大輔講師
Adbe DNG Converter のダイアログ
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今月の一枚:
実写テストで活躍したPENTAX K100D Super
と往年?のペンタックスレンズ群
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